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嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)は、細胞間の塩分と水分の移動を調節しているたんぱく質の遺伝子に異常が生じることでおこる病気です。この病気の患者さんの体内では、気道や消化管の粘液粘膜から分泌される粘液性の物質や分泌液腺や細胞によって放出される物質の粘り気が強くなり、気道が詰まって感染体内に細菌が侵入することや炎症痛み・赤み・はれを引きおこすこと、気道閉塞(へいそく)をおこしたり、膵臓(すいぞう)消化液を小腸に分泌する役割をもつからの分泌が妨げられて、食べ物がうまく消化できなくなります。
ことばの説明
この病気は、両親がともに病気をおこす遺伝子を持っている場合に発症する可能性があります。
アメリカでは、30人に1人は病気をおこす遺伝子を持っていると言われ、白人には多くみられる病気ですが、日本人では患者さんがとても少ない病気です。